2005年12月17日

ミュンヘンは、アルプス山脈から遠くない所にあります。このため、山の天気のように、天候が頻繁に変わることがあります。今日も、午前中には吹雪で、窓から外を見ると、雪が上から下ではなく、左から右へ「降って」いました。しかし15分後には雪はぴたりと降り止み、青空が顔をのぞかせます。路上には雪が積もり、滑りやすくなるので、オレンジ色の作業服を着たトルコ人たちが、トラクターのような車両に乗って、歩道に砂利を撒き始めます。雪が降ると、人々がころばないようにすぐに自治体が砂利をまくのが、ドイツ社会らしい面であり、この国の税金が高い原因の1つでもあります。

この週末は、ドイツでもクリスマス商戦たけなわで、いつものように、牛乳など食料品を買いにスーパーマーケットへ行くと、人々が先を争うようにして、買物をしておりました。ドイツ人の中には、人にぶつかっても謝りもせずに、何食わぬ顔で通り過ぎていく人がいますが、足が不自由な外国人のお年寄りが、ドイツ人の女性にぶつかられて、相手が謝らないので「この野郎、なにやってるんだよ!」と怒鳴りつけていました。

人の心もすさませる、年の瀬の慌しさでございます。